takminの書きっぱなし備忘録 @はてなブログ

主にコンピュータビジョンなど技術について、たまに自分自身のことや思いついたことなど

CVでSI仕事は難しい

以前のエントリーでコンピュータ・ビジョンの技術のコモディティ化が進んでるって書いたけど、そうはいってもWeb技術と比べてはるかにシステムインテグレート的なビジネスモデルはCVではきついよなあ、と思う。

Web技術はお客さんの要望聞けば、ある程度実現方法が見えて開発の見積もりも容易だけど、CVの場合は「実際動かしてみないと結果がどうなるかわからない」場合が多い。
例えばお客さんの要望に対して、「多分あの研究論文に書いてあった、あの手法を使えば実現可能だよなあ」と思っても実際プログラム組んでみないことには本当に期待通りに動くかわからない。
例え、すでに開発済みのCVのプログラムであったとしても、撮影環境が変われば認識率なんかも変わってくるので、しっかりテストをしなければ品質の保証はなかなかできない。(ここら辺はWeb開発も同じだけど、それよりはずっと厳しいと思う)

CVの技術でビジネスを行うためには、フィージビリティスタディ込みで顧客からお金をもらうか、ある程度環境を限定したパッケージ製品またはソリューションとして事前に開発したものを、顧客に売るという形を取らないといけない気がしてる。


でも、IT業界の人は今一つそこのところピンと来てない人が多いのも事実・・・。