takminの書きっぱなし備忘録 @はてなブログ

主にコンピュータビジョンなど技術について、たまに自分自身のことや思いついたことなど

OpenCV2.0のコンパイル

よーやっと2.0に手を出しました。
以下、例のごとくコンパイル時のやっつけメモ書きです。。。
ちなみに環境はWindows XP + Visual Studio 2008 Expressです。


1. OpenCV2.0のインストール
http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/
から"OpenCV-2.0.0a-win32.exe"をダウンロード
ダブルクリックでインストール。

デフォルトでは、"C:\OpenCV2.0"にインストールされる。
旧バージョンでは"C:\Program Files\OpenCV"だったので、場所が変わっている。

これ以下の作業はOpenCVコンパイルして作り直す場合の作業です。特にコンパイルいらないからすぐ使いたいという人は、"C:\OpenCV2.0\include\opencv"にインクルードパスを"C:\OpenCV2.0\bin"にライブラリパスを通せば使用できるはずです。このライブラリパスの中にはdllが準備されています。ただし私はまだ動作確認してません。


2. インストール後のセットアップ
参考:
http://opencv.willowgarage.com/wiki/InstallGuide

コンパイル方法はだいぶ変わりました。今までWindows版はVisual Studioのプロジェクトファイルが用意されてましたが、2.0からCMakeというツールを使うようになりました。尚、このCMakeを使うためにMinGWというGNU Cコンパイラが必要です。(2010/12/29 追記:勘違いでした。MinGWなくても普通にCMakeをインストールできました。)

MinGWのダウンロード
http://sourceforge.net/projects/mingw/
から"MinGW-5.1.6.exe"をダウンロードして、インストール。
インストールは全てデフォルト(つまり最小パッケージ)で行った。

CMakeのダウンロード
http://www.cmake.org/cmake/resources/software.html
から"cmake-2.8.0-win32-x86.exe"をダウンロード。
これも全部デフォルトでインストール


3. コンパイル
CMake GUIを立ち上げる。CMake GUIはスタートメニューから選択できます。
"Where is the source code:"に"C:/OpenCV2.0"を
"Where to build the binaries:"に"C:/OpenCV2.0/VS2008"を指定。
このVS2008というディレクトリは僕が勝手に作りました。

configureボタンを押して現れたダイアログの"Specify the generator for this project"の欄に"Visual Studio 9 2008"を選択

default compilerを選択して"Configure"を押下

その後、"Generate"ボタンが有効になるので(ならない場合はもう一度"Configure"ボタンを押してください)、これを押す。

すると、"C:/OpenCV2.0/VS2008\OpenCV.sln"というのができるので、これを開く。

Visual Studioが立ち上がるので、構成を"Release"にしてコンパイル
"C:\OpenCV2.0\VS2008\lib\Release"にOpenCV2.0用のライブラリ群が作られる。

終わり。