前回【哲学的思考法がどう仕事の役に立つのか】の続き
「科学」、「工学」、「哲学」、「論理」の4つに分類した学問分野の最後の話。
論理とは?
現実の事象を抽象化し、純粋で厳密な論理体系を構築することを目指す学問だ。論理は「AならばBが成り立つ」「BならばCが成り立つ」といった因果関係の鎖を構築していくもので、その代表的な学問が数学である。例えば1+1=2という単純な算数でさえ、この1がリンゴでもみかんでも成立するように抽象化が施されている。このように論理は現実の問題と切り離して抽象化されているため、科学、工学、哲学などあらゆる分野で使用することが可能である。むしろ論理はあらゆる学問の必須ツールだ。
論理的思考法
論理的思考法を身につけるためには、自分の立てた論理に対して、自ら色々な疑問を投げかけたり、反証しようと試みることが大事だ。そのように自ら疑問や反証を繰り返し、それに耐えうることができなければ現実な論理構築はできない。そして、このような思考法は一朝一夕では身につかず、トレーニングを繰り返す必要がある。学問を学ぶということは、この論理的思考法をトレーニングするというこにも結びつく。
応用例
これは具体例を示すまでもないだろう。生活のあらゆる場面で、大なり小なり人間は論理的な思考を求められる。
まとめ
- 論理は、現実の事象を抽象化して、厳密な因果関係の鎖を構築する学問
- 論理的な思考方法を身につけるために、自分が立てた論理を自分で疑っていく姿勢が大事。
関連リンク
1.「勉強が何の役に立つのか」について本気出して考えてみた
2.科学的思考法がどう仕事の役に立つのか
3.工学的思考法がどう仕事の役に立つのか
4.哲学的思考法がどう仕事の役に立つのか
5.論理について
6.科学的に分析し、哲学的に判断し、工学的に実行する
7.教育機関としての大学の差別化